米労働者3分の1が睡眠不足―5兆6000億円の生産性損失
2013/01/24(Thu)
2013年 1月 23日付 「ウォール・ストリート・ジャーナル日本版」より


米労働者3分の1が睡眠不足―5兆6000億円の生産性損失


 米国の労働者の3分の1が日中のピーク時に活動するための十分な睡眠をとっておらず、慢性的な疲労による生産性の低下で数百億ドルが失われている――。ハーバード大学医学大学院の研究者がこんな研究結果を発表した。


 睡眠不足による生産性の低下に懸念を抱く企業は増えている。プロクター・アンド・ギャンブル(P$G)やゴールドマン・サックス・グループといった企業の幹部が、従業員がうたた寝しないようにするため、睡眠衛生教育から睡眠を誘発するメラトニンを抑制する照明の設置まで、さまざまな投資に乗り出している


 米疾病対策センター(CDC)の推定では、米国では労働人口の30%に当たる4060万人に上る人たちが十分に休息をとっていない。また、ハーバード大学医学大学院の科学者の試算によれば、米企業では労働者の睡眠不足による仕事の効率低下で、年間632億ドル(約5兆6000億円)の生産性が失われていることが明らかになった。


企業はこれまで、睡眠不足が生産性に及ぼす影響には注意を向けてこなかったが、今や徹夜勤務もいとわない金融など人使いの荒い業界でも、睡眠が関心の的となっている。


「成功のための睡眠」という著書を持つコーネル大学のジェームズ・マース教授(心理学)は、昨年ゴールドマン・サックスで睡眠不足をテーマとした講義を行った。参加希望者が約1000人と定員を上回り、別室を使って放送せざるを得なくなるほどの人気だった。同教授は、従業員の間でうたた寝が目立つヘッジファンドのD.E.ショーでも講演を行っている。


 夜勤があったり不注意なミスが命を奪う恐れがあったりする職場は、深刻な睡眠不足をもたらす。


P&Gは、夜勤勤務のある2工場に睡眠不足を解消するための数週間にわたるプログラムを導入しようと、睡眠問題の専門家であるナンシー・ロススタイン氏と話し合っている。同社は、6月にはプログラムを開始したいと考えている。


ロススタイン氏は、就寝する1時間前には画面のある電子機器を閉じることが重要だと力説する。画面から発光される青色光が、睡眠をもたらすメラトニンの分泌を抑制するからだ。しかし、スマートフォンやラップトップ・コンピューターに慣れ親しんでいる人にとっては、この指示は簡単なことではない。


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「忙しいから眠れない → 生産性低下 → さらに睡眠時間が減る」 から、

「まず眠る → 生産性が上がる → 時間にゆとりができる」 へと、

意識の変化が起こり始めていますね!


これからは企業が、スリープマネージメントを
真剣に考え始める時代に入りそうです。


三橋美穂
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